黒い犬と私

これを今読んで下さっている人にとって’精神疾患’とはどの様な存在なんだろう。
ご自身が、またはご家族が患っていなければ、
”そんな状態なんて誰にだってあるよ”とさらっと言ってしまう様なものなんだろう。

自分を理解してもらえない、してもらいたい。
という思いはもうなくなった。
”物は見方だから、ポジティブになりなよ”という言葉が返ってくるのがわかっているから、自分の病気の事は人に話さなくなった。
それが鬱や双極性障害の人にとって、少なくとも私にとって、足のない人に歩けと言っているようなものであるんだけど、目に見えないものは同じ経験をしていない人には見えないの。

お仕事がお休みで家で一日中パジャマでいた今日の私は、今まで気が付いていなかったようだけど、黒い犬が訪問している。

この4年間で、黒い犬と上手に付き合えるようになって、仕事もできるようになった。
あれが食べたい、あれがおいしそう、あれが作ってみたいとたまに思えるようにもなった。そして、その”おいしそう’などと思える健康な脳みそがある、その単純な事が幸せなんだと改めて思った。
勉強も始めて、周りから’すごい’と認識してもらえる所にもいる。

でもね、私はいまだに暗いトンネルの中だとなんか思い知らされているような感覚。

私がやりたいこと、私がなりたいもの、私という人にはまだちっともなれてない。
こんなに美しい国に住めているのに勿体ないことしてるって思うけど。

いつか私って人がわかるようになるのかな。

 

外国では鬱の状態をblack dogが訪問してるというような比喩で言い表すことがあります。私がblack dogと向き合わなくてはいけない時、理解してもらわなくってもいいの!と思っていながら、同じ思いを抱える人と繋がりたくなる。
そんな時に自分の思いを書けるように、ブログをはじめました。
世界中に無数にあるブログの中で、私のブログに出会って、自分と同じ!と感じてくれる誰かがいたらなんか素敵と思いながら書いています。